こんばんは、ツイてる坊主です。
本日の斎藤一人さんの教えは「縦と横の人間関係」というお話です。
よく「世間の目は厳しい」という言葉がありますが、人間というのは無意識のうちに、他人のことをどこかで値踏みしている側面があります。
例えば、「この人は人格者で魅力的な人」、「この人は自分より立場が上」、「あの人はお金持ちで裕福な人」、「あの人は嫌われていて人気がない」など、社会生活を送る上では、相手に応じて自身のふるまい方を変える場面があると思います。
まずは、人間関係を築く上で必要となる上下関係(縦の関係)についての教え。
人間関係には、学生時代の先輩・後輩の関係もあれば、社会人になってからの上司・部下の関係など、必ずといっていいほど、上下の関係ってありますよね。
そこで、例えば、自分が50才で大きな会社の社長になっていたとします。その時に、昔の先輩や上司が普通のサラリーマンで、あまり出世もしていないとします。
それでも、ちゃんと礼儀ができている人は、立場が変わっても会った時は先輩の顔を立てることができるのです。
このような人のことを、ひとりさんは「縦の人格者」と呼んでいます。
次に、横の関係について。冒頭でもお話したように、人は知らず知らずのうちに他人を値踏みしている側面があります。
その時に、例えば、「先輩にはこびて後輩には威張り散らす人」、「上司には頭を下げるけど部下には命令口調の人」、「仕事の時は腰が低いけどお店に行くと横柄な態度をとる人」など、上下関係の立場に応じて、大きく態度を変える人っていますよね。
そういう人は人格者ではありません。本当は、どんな人にも同じように接した方が、自分自身も楽に生きられるんです。
だから、先輩にも後輩にも「愛のある言葉」を使える人、立場に関係なく上だけでなく下の人間にも優しい笑顔で接することができる人のことを、ひとりさんは「横の人格者」と呼んでいるのです。
この話を聞いた時、もしかしたら、「でも、さすがに赤の他人に対しては関係ないでしょ?」と思う人もいるかもしれません。
でも、今は赤の他人かもしれませんが、一歩外に出ればどこの誰が自分の会社のお客さんになるかわからないものです。
それに、どこかで取引先の人とばったり会った時、こちらは、ただ気付かなかっただけだとしても、向こうからすれば「無視をされた」と感じることもあるでしょう。
中には、昔の知り合いでお世話になった人に会っても、今は無関係でつながりがないからといって、挨拶すらしない人もいますが、その考え方には愛がありませんよね。
そういう人は、完璧な人格者になることはできなくても、5年10年と時間がかかってでもいいので、仕事を通じて少しでも成長していけるように、「恩」や「縁」を大切に育んでいくようにしましょう。