こんばんは、ツイてる坊主です。
本日は、斎藤一人さんが尊敬している、小林正観さんの「子供は親の言うことよりも行動を見ている」というお話をしていきたいと思います。
親は子供を一人前に育て上げ、社会人として自立するまでちゃんと教育しなければならない。そう考えるのは当然のことですよね。
子育ての中には「しつけ」があり、時に、怒ってあげたり褒めてあげたり、そういった形で親や親戚、先生、周囲の人の力によって、子供は成長するといわれています。
ところが、正しいことを一生懸命がんばっているのに、子育てがうまくいかない、日々ストレスが溜まってしまう、夫との関係も悪化している。そういったケースも多いのではないでしょうか。
斎藤一人さんや小林正観さんは、あまり子供に対してガミガミ言うよりも、親自身が「楽しんでいる姿」を見せた方がうまくいくよ!と、そうおっしゃっています。
また、母親の役目というのは、あくまでも「子供を肯定して褒めてあげること」なんだそうです。
だから、まずは子供に、「あなたはそのままでいいよ♪」と、言ってあげること。
そして、あなた自身は、「もっとしっかりしなくちゃ!」と肩に力を入れるのではなく、「子供の芽を摘(つ)まないこと」だけを意識するようにしましょう。
ただ、これまで、必死に子育てに奮闘してきた方にとっては、こういった話を受け入れることがなかなか難しいと思います。
もしかしたら、『子供は親の背中を見て勝手に育つもの』という言葉を耳にするたび、そんなきれいごとが通じるなら、こんなに苦労してないわ!と、怒りがこみあげてくる方もいるかもしれません。
では、そもそもの話として、なぜ子供は親の言うことを聞いてくれないのでしょうか。
小林正観さんいわく、その理由は主に2つあります。
ちょっと変わった内容なので、信じたくなければ信じなくても構いません。
①神的な視点でいうと、人は誰でも生まれる前に、『人生のシナリオ』を決めてから出てきています。
だから、極端な話、どんなにベストな方法で子育てをしたとしても、不良になる子は不良になるんですね。
このことをわかっているだけで、自分を責めたり、子供にイライラしたりする気持ちが、少しでも軽くなるのではないでしょうか。
②大人と同じように、子供も『嫌いな人の言うこと』は聞きたくありません。
自分が子供に嫌われているなんて、そんな辛いことは考えたくないかもしれませんが、実は、子供は親の言うことよりも「親の行動」に目を向けているんですね。
なので、例えば、「あんたは何度言ったらわかるの!」「言うこと聞かないならご飯なしだよ!」と、いくら怒って口でわからせようとしても、子供は素直に言うことを聞かないはずです。
なぜなら、子供は「感情的な大人」を嫌うからです。つまり、自分の感情をコントロールできない大人のことを、大人と認めることができないんですね。
この2つが、子供が親の言うことを聞いてくれない主な要因となります。
『生まれる前から人生のシナリオが決まっていて、嫌いな人の言うことは聞きたくない。』
このことを知った上で、今後は、どのような方法で現状の子育てを改善したらいいのでしょうか。
一言でいうと、あなた自身が毎日、「幸せそうな顔と楽しそうな行動」を子供に見せることです。
要は、「口で伝える」という考え方から、「行動を見せる」という考え方にシフトしていくことが重要なポイントとなります。
例えば、楽しそうに歌を口ずさんでみたり、笑顔で美味しそうにご飯を食べたり、おもちゃやゲームに夢中になってみたり、夫とたわいもない思い出話をして微笑んだり、そういった「親の幸せそうな行動」を見せること。
これによって、親のことが嫌いで言うことを聞かなかった子供も、少しずつ親に好意を寄せるようになり、心も穏やかになっていきます。
もちろん、これまでずっと、子供を怒鳴り続けてきた人や、愚痴・不平不満・泣き言・文句・悪口を子供に聞かせてきた人の場合、1年2年かかるかもしれませんが、今からでも始めるようにしましょう。
というのも、親が子供に「怒り」や「イライラ」の表現を見せると、子供自身も何かあった時に、同じ表現で解決しようとしてしまうんですね。
だから、例えば、親がお腹をかかえて笑っている姿を見た子供は、自分もそういう「楽しい状態」を作りたくなりますし、親がバタバタして忙しくしていると、子供も「落ち着きのない状態」に意識が向いてしまうのです。
このように、口で伝えることよりも、行動を見せることが大事。
ちなみに、私自身も、自分の親が子供の頃の私に、何を言っていたのか、口で言われたことはほとんど覚えていません。
その代わり、父が母に手をあげていた光景、毎日機嫌がコロコロ変わる父の姿、私が言うことを聞かないとイライラしている母の顔、そういった「親の行動」だけが記憶に残っています。
もしかしたら、「子供なんか何もわかってないだろ!」と思っていたのかもしれませんが、こうやって大人になった今でも思い出せるわけですから。子供はちゃんと親の行動を見ているものです。